2023年4月15日、岸田首相を狙った爆発事件が和歌山市の漁港で起こりました。岸田首相を狙った犯人は誰なのか? 性格や家族構成、犯人の動機や、その当時の事件動画、また犯人の事を取り押さえて下さった勇敢な人物について...などなど。 かなり衝撃的な事件だったので、詳細が気になっている方も多いと思いますが、現時点で分かる範囲でまとめています。
岸田首相を狙った爆発事件の犯人は誰?
その場で現行犯逮捕された犯人は兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者、24歳です。
彼の Facebook や Twitter 、Instagram などのSNS情報は現在特定などされていないので、木村隆二容疑者の詳細情報についてはまだ未定ですが、まだ記憶に新しい安倍首相の襲撃事件の犯人の犯行動機などを振り返ると、彼も何かしら心に闇を抱えていた事は間違いないでしょう。
犯人の性格は?
小学校時代の同級生のインタビューでは、「 ( 小学生時代は )社交的で元気というイメージ 。サッカーやゲームが好きで料理も得意だった 」という事でしたが、中学校からは嫌いな授業を休みがちになり、それが原因でいじめを受け、どんどん内向的な性格になっていったそうです。
近所の住人は木村隆二容疑者が母親と一緒に庭の手入れをしている様子を見かけていたそうですが、すれ違ったときに挨拶すると会釈をしてくれて、おとなしそうな印象を受けたと話しています。
若い男の子が親の手伝いをしている様子から、優しい子というイメージが強かったようで、「 ( こんな事件を起こすなんて )信じられない 」 という思いがあるようでした。
学生時代も大人しい性格で特に目立った印象もなく、何か偏った思想の話をしているのも聞かれた事はないようで、本当に「 なぜ彼がこんな事件を起こしたの!? 」という驚きの声が多い印象です。
犯人の家族構成は?
木村隆二容疑者は、両親、兄、姉の5人家族 ですが、7年程前から父親の姿が見えなくなったようで、現在は離婚して4人家族で兵庫県川西市の一軒家に住んでいます。
ご近所さんのお話では、犯人が高校生の頃、ガレージで父親に「 グズグズするな 」と怒鳴られている様子を見ていたり、父親の怒鳴り声がよく聞かれていたという事ですから、幼少期からかなり厳しく育てられていたのかもしれません。
友人には、両親との関係があまり良くない事に関して不満をもらしていたようです。
岸田首相を狙った犯人の動機は?
威力業務妨害という容疑で現行犯逮捕された木村隆二容疑者ですが、この件の動機については「 弁護士が来てからお話しします 」と話しているとの事で、今現在、まだ詳しい犯行動機は分かっておらず、未だ黙秘を続けているようです。
4月16日の午前中に夜通し続けられた家宅捜索が終了したばかりなので、犯行動機となる何か証拠が発見されていれば、近日中にもニュースで報道されるでしょう。
讀賣新聞オンライン
4/18 追記 ※ 犯行動機について
上記の通り、17日の時点で、木村隆二容疑者が地元の兵庫県川西市の市政報告会に参加していた事は判明していましたが、去年の9月24日に川西市内で開催された当時の市議の報告会で、「 市議選に出たいが、被選挙権が25歳からなので自分は立候補出来ない 」「 それは憲法違反だから、被選挙権の年齢を引き下げるべきだ 」 といった内容を訴えていた事が分かりました。
現在の法律では、参院選の被選挙権の年齢は30歳以上となっているので、この公職選挙法が違憲だとして神戸地裁に訴訟を起こして棄却、再び控訴し来月( 5月 )に判決が出る直前での犯行だったようです。
また木村隆二容疑者は、岸田内閣が安倍元首相の国葬を世論の反対が多い中、閣議決定のみで強行した事に関しても不満を持っていたようで、「 このような民主主義への挑戦は許されるべきではない 」 と主張していた事も分かりました。
こういった内容から、木村隆二容疑者は現行政治に強い不満を持っており、それが犯行動機に繋がったものとみられます。 ただ、いくら不満があったとしても人を攻撃して傷付けることが正当化される訳がありません。一見、控えめで大人しい印象ではありましたが、内面には強い怒りの感情を抱えていたようですね。
犯行当時の動画
以下が、犯行当時の一部始終の動画です。 2:00 辺り~ 木村隆二容疑者の表情が映し出されていますが、至って冷静な表情をしているのも印象的です。
犯行現場は?
和歌山県和歌山市の「 雑賀崎漁港 」です。
岸田首相は選挙の応援演説で、この「 雑賀崎漁港 」を訪れていて、岸田首相が演説する直前に筒状でパイプ型の爆発物が投げ込まれました。
爆発物はすぐに爆発せず( 約1分後 )岸田首相はすぐに非難したため、幸い怪我をされる事はありませんでした。これに関しては本当に良かったです。
警備は完璧だった?
奈良県での安倍首相襲撃事件以降、【 警護要則 】が28年ぶりに以下のように見直されました。
【 新 】警察庁 ⇒ 警護計画実施 ⇒ 都道府県警 ⇒ 警護計画案策定 ⇒ 警察庁 ⇒ 審査・修正点指示 ⇒ 警備実施 ⇒ 警察庁へ結果報告
今回の和歌山市での応援演説の警備に関しても、この新しい警護要則に基づいて行われたようですが、事前の下調べなどはあったものの、聴衆への持ち物検査などは特に実施されていなかったようですし、SPの方々がどれだけ周囲に気を配っていたとしても、完璧に防ぐのは難しかったように思います。
今後の警備の大きな課題も残されたかたちになりましたが、どこでどういった人物がどういった方法で狙ってくるかなんて予想が立てられないので、なかなか難しい課題になっていきそうですね。
岸田首相を狙った犯人を取り押さえた人物は?
岸田首相にパイプ爆弾を投げた木村隆二容疑者を取り押さえたのは、地元漁師の男性2人。
お名前等は公表されていないので分かりませんが、犯人が筒状のパイプ爆弾を投げた直後に「 お前何やっとんや!」とすぐに犯人を取り押さえておられました。すごい勇気ある行動ですよね。
犯人は投げ入れたパイプ爆弾以外にも複数の爆弾を所持していたようで、この漁師さんが木村隆二容疑者を取り押さえる前には、手元に持っていた筒状のモノにまだ何か仕掛けようとしていたとのこと...即座に気付いて取り押さえていなければ、もしかしたらこれ以上に大きな被害が出ていたかもしれません。
また、警察の捜査の中で木村隆二容疑者が刃渡り約13センチの果物ナイフも所持していた事が判明、犯人はいかなる手段を使っても岸田首相に対して確実に危害を加えるつもりだった事が分かります。聴衆していた70代の男性の背中に切り傷があったことも判明しているそうで、もしかしたら無差別に襲撃する事も企んでいた可能性があります。
岸田首相は、この後、2人の漁師さんに直接連絡を取り、感謝の気持ちを伝えたそうですが、本当に感謝してもしきれませんよね。多くの死傷者が出なかったことが本当に幸いです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事では
・ 犯人の性格や家族構成
・ 犯人の動機や犯行当時の動画
・ 犯行現場や当時の警備について
・ 犯人を取り押さえた人は?
など、現在分かっている範囲でまとめてみました。奈良県での安倍首相の襲撃事件の記憶もまだ新しい中、本当にショッキングな事件が起きてしまいました。確実に模倣犯でしょう。何か訴えたい事があったのでしょうが、人に危害を加える以外の方法を選択出来なかったのか...今後、また大きな課題が残る事件になりました。
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